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納沙布岬方面巡回369,802

2014年11月1日(土)
<納沙布岬ハイド>
今日も比較的気温は高めですが、明日から天気が崩れ、一気に冷え込んでゆきそうです。
港を巡っても、ミツユビカモメの姿を見かけなくなってきました。
海上のアビ類も、パラパラと南へ向かって飛んでいるものもおりますが、もうほとんど収束状態を迎えています。
  代わりに、今日はウミスズメの数が激増していました。というか、少し沖合をスコープで見ると、6-10羽の小群を作ったウミスズメが無数に飛んでおり、さながら「ウミスズメ祭り」の様相を呈しておりました。ウトウの数も今日は半端ではありませんでしたが、太陽の光を受けて茶色っぽく見えるウトウの群れに対し、ウミスズメはかなり白っぽく光って見えます。体もウトウより小さいので、両者の識別は容易でした。貝殻島灯台の少し手前、納沙布岬ハイドからは3km程度沖合を南に向かって、無数のウミスズメが小さな白い点になって飛んで行く姿はまさに圧巻。スコープ倍率を60倍まで引き上げると、ピンクのクチバシまで良く見ることが出来ました。愛用のKOWAプロミナーが大活躍してくれました。
  ウミスズメを追いかけていると、スコープの視界に1羽の白っぽい鳥が飛びこんできました。息を止め、集中力を高め、見失わないように慎重にスコープで追いかけました。やがて着水。距離は1500m以上あります。スコープで良く見ると、ウミバト(雨覆いの白いタイプ)でした。しかも、頭のてっぺんまで真っ白の綺麗な冬羽の個体です。チシマ・タイプ(C.c.snowi)でない事を確認し、更に観察を続けていると、盛んに羽ばたき始めました。見るべきポイントは、もちろん翼の下面です。3回目のチャンスが訪れた時、はっきりと翼の下面に2本の白い線が見えました。カムチャッカ半島からベーリング海峡にかけて繁殖している基亜種(C.c.columba)と推定いたしました。別亜種のアリューシャン・タイプ(C.c.kaiurka)なら、翼の下面が一様に暗色のはずです。(箕輪図鑑やアメリカの図鑑を参照)
  根室半島近海にはウミバトが3亜種います。これで、今シーズンは2亜種をGETしたことになります。明日からは、雨覆いに白い模様があり、翼下面が「一様に暗色」のウミバト(C.c.kaiurka)を探したいと思います。
≪確認種≫
ウミウ
ヒメウ
チシマウガラス(f、成鳥1)
アビsp.(1,000+)
ウミバト(冬1) *基亜種C.c.columba   頭の上まで白い。白いパッチあり。翼下面に2本の白い線あり。
ウトウ(1,000+)
ケイマフリ(冬1)  *まだ少ない!
ウミスズメ(500+) *凄い数が飛んでいました。
ウミネコ
オオセグロカモメ
シロカモメ(1)
ワシカモメ(5)
カモメ(50+)
ミツユビカモメ(50+)
シノリガモ(30+)

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温根元漁港付近。民家のすぐそばにオオハクチョウが来ていた。

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オオハクチョウ。距離200m。

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今日の貝殻島灯台。

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温根元ハイドから「チシマシギの岩」を望む。定置網の向こうを海保の巡視艇がジェット推進で高速航行中。残念ながらチシマシギはまだ確認できません。

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美しいトーサンポロ湖。

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トーサンポロ湖周辺にはオオハクチョウが30羽程度来ています。


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